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桜町殿行幸図
文化14年(1817)に退位した第119代光格天皇が上皇の御所である仙洞御所へ向う行列を描いたものです。当時の仙洞御所は桜町殿と呼ばれ、幕府が後水尾天皇のために造営した御所で、その地が桜を愛し桜町中納言と呼ばれた藤原成範(1135-87)の屋敷跡であったことから、その名があります。光格天皇(1771-1840、在位1779-1817)は、閑院宮家より入り8歳で即位し、石清水神社や賀茂神社の臨時祭の復活や朝廷の儀式の復興につとめました。後に実父典仁親王への太上天皇の尊号をめぐって、幕府と「尊号事件」といわれる事件を起こしています。
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