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尼妙語譲状(あまみょうごゆづりじょう)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
尼妙語(佐々木行綱の母)の譲状。正応5年(1292)10月24日に作成されたこの文書の中で、妙語は、息子の行綱は「ふけうのものなるによりて」(不孝者なので)勘当し、所領は甥の頼信に譲ると述べています。尼心阿の内容とあわせて、経済的に自立し強い発言権を持っていた中世武家女性の姿が目に浮かびます。
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