東韃地図(とうたつちず)
間宮林蔵(1775-1844)は,幕府の命により文化5、6年(1808、9)にかけて、樺太の西岸を北上し、樺太が島であることを発見するとともに(間宮海峡の発見)、黒竜江下流地域の東韃(とうだつ)地方まで調査を行いました。北蝦夷島地図は、樺太沿岸の詳細な地図で、文化8年幕府に献上されました。縮尺は3万6千分の一。朱の点線で航路を示し、沿岸の会所・番屋・港湾等が図示されています。地図7枚と凡例・里程記1帖の構成なります。本図は、同じ間宮林蔵の樺太探検について記した「東韃地方紀行」(とうだつちほうきこう)(3帖)、「北夷分界余話」(ほくいぶんかいよわ)(10帖)ともに、「間宮林蔵北蝦夷等見分関係記録」(全14帖7鋪)として、平成3年国の重要文化財に指定されています。
本図には、清朝の役人が出張している夏の仮府デレンにいたる途中のキチーまでの里程が記されています。原図サイズ:東西307.8cm×南北177.6cm(一部欠けている個所がありますので一番大きな個所の寸法です)
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