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平顕盛譲状 (たいらのあきもりゆずりじょう)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
平顕盛が養子万寿丸(まんじゅまる)(朽木義氏(よしうじ)の子の経氏(つねうじ)。後に朽木氏を継ぐ)に所領や太刀等を譲る旨を記した元徳(げんとく)2年(1330)9月22日の文書です。譲与された土地の中には甘縄・魚町など鎌倉の屋敷地も含まれ、「平宗度置文」と合わせ鎌倉の土地相続の様子を伝える貴重な史料といえます。文書には、幕府の執権(しっけん)北条守時(もりとき)と連署(れんしょ)北条茂時(しげとき)が譲状の内容を承認したことを示す安堵(あんど)の外題(げだい)も書き込まれています。
原図サイズ:34㎝×67㎝
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