- デジタルアーカイブTOP
- 重要文化財(和書)
- 朽木家古文書
- 平宗度置文
平宗度置文(たいらのむねのりおきぶみ)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
平宗度(たいらむねのり)が嫡子の増一丸(顕盛(あきもり))に所領を譲る旨を記した元享(げんこう)2年(1322)11月28日の文書です。置文(おきぶみとは、現在および将来にわたって守るべき事を記した文書という意味です。平宗度は池(いけの)大納言と称した平頼盛(よりもり)の子孫。頼盛の母で平清盛の継母でもあった池禅尼(いけのぜんに)が、平治(へいじ)の乱後、源頼朝の命を救ったことから頼盛は頼朝に厚遇され、その子孫は鎌倉に定住して将軍の側近く仕えました。
原図サイズ:34㎝×53㎝
ただし、画像については「画像等データの二次利用について」をご確認ください。