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尼心阿和与状(あましんあわよじょう)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
尼心阿(佐々木行綱の女子)と佐々木(朽木)義信の間の所領をめぐる争いが和解した際に作成された、暦応2年(1339)の9月11日の文書。このような文書を和与状と言い、訴訟の経緯や和解の条件を記して訴訟の当事者間で交換されました。文面に「三問三答の訴陳に及ぶと雖も」とあり、心阿と義信が激しい論争を繰り広げた様子がうかがえます。
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