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徳川氏奉行連署印判状(とくがわしぶぎょうとうれんしょいんぱんじょう)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
徳川家の家臣である、村越茂助・米津親勝・安藤直次・成瀬正成・板倉勝重・大久保長安・本多正純が連署印判し、慶長16年(1611)4月8日付で朽木元綱に対して発給したものです。女・子供の売買は御法度であることから、板倉勝重の切手を所持していない女・子連れは(朽木谷を)通さないよう命じています。朽木谷は、京都から若狭に抜ける若狭街道の要衝でした。関連するものに、(元和2年ヵ)10月29日付の板倉勝重書状案があります。
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