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近江守護(六角定頼)家年寄連署奉書案(おうみしゅご(ろっかくさだより)けとしよりれんしょほうしょあん)
朽木氏は近江佐々木氏の一族。鎌倉時代に近江国(滋賀県)の朽木荘の地頭となり、戦国の世を生き抜き、江戸時代になってからも、旗本あるいは大名として存続しました。『朽木家古文書』は同家に伝えられた古文書で、明治21年(1888)に内閣記録局が朽木家から購入したもの。1060余通の文書から成り、平成元年(1989)に国の重要文化財に指定されました。
天文12年(1543)10月16日付で、近江国守護六角氏の家臣から、朽木領に隣接して所領を有していた田中氏に宛てて出された奉書案です。奉書は、上位者の意を奉じて出された書状。案とは案文のことです。
この奉書によると、朽木領内で山木を盗伐していた田中領の領民を捕らえたところ、田中氏側では報復として朽木商人を監禁したとのこと。朽木氏は守護の六角氏に訴え、朽木氏の訴えを認めた六角氏は、田中氏に盗伐した品物以下を返却し、今後は承諾無く同山に入ることを禁じています。
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