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陸奥ぶり:東北地方のスケッチ
江戸末期の旗本宮崎成身が、さまざまな資料や情報を記録しあるいは綴じ込んだ『視聴草』(全176冊)には、興味深い図版や美しい彩色図が多数含まれています。以下にその一部をご紹介します。(関連資料を読む)
「陸奥ぶり」(みちのくぶり)は、東北地方の庶民生活の図。「画人北馬の家つとなり」とあり、絵師の北馬が旅行中にスケッチしたものと思われます。北馬は北斎の弟子の蹄斎北馬(1771―1844)でしょうか。早乙女(さおとめ)、心太(ところてん)売り、遊女の様子などが軽妙な筆でいきいきと描かれています。
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