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紙幣製造場図
「公文附属の図」は、本来、「公文録」(太政官において授受した公文書を年月別・各省庁別に編集したもの。)などに収録されるべきものであるが,形状が「公文録」と異なるため,別に整理したもの。平成10年に国の重要文化財に指定されました。
明治新政府の紙幣は、当初ドイツで製造し、大蔵省紙幣寮で検査、押印をしていました。国産化の声が高まり、明治7年(1874)5月、紙幣製造工場を建築するための伺書が太政官に提出され、同年12月、工場の建築が認められます。その際の文書に添付されていた図面です。明治9年10月、西洋式2階建て赤レンガ造りの建物が落成、「朝陽閣」と呼ばれ錦絵にも描かれました。
本図の含まれる「公文附属の図」は、平成10年「公文録」とともに、国の重要文化財に指定されました。
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